【読書】水原秀策『サウスポー・キラー』

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水原秀策

水原秀策さんの『サウスポー・キラー』を読みました。

あらすじ 

球界きっての人気球団・オリオールズの2年目左腕・沢村航が、八百長の疑惑をかけられた。
沢村は自宅謹慎後、2軍に降格となるが、証拠のない疑惑であったことや、投手の駒不足から、再度1軍へ呼ばれる。
しかし、1ヶ月のブランクを経ての1軍での先発試合を前に、球団に再度沢村の八百長を告発するメールが届けられる。

感想

第3回『このミステリーがすごい!』大賞の大賞受賞作です。

ストーリーは、”お約束”どおりと言っても良いようなものですが、メリハリがついていて、読み心地が良かったです。

女優の黒坂美鈴との距離感も、ちょうど良い感じ。
本当はもう少し…と思うところですが、これくらいがちょうど良いんでしょうね。
ただ、終盤に沢村が美鈴に対して抱いた疑惑については、ちょっとわかりにくかったかな。
もう少し臭わすか、逆にあっさりと引くかした方が良かったような気がします。

また、野球のシーンですが、プロの1軍の試合で、本調子でない投手が相手打線を抑えるのは至難の業じゃないかなと。
もう少し、フィジカルだけで抑えきるとか、逆にメンタルだけで抑えきるといった方向へ持っていった方が良かったのではないかと思いました。

いろいろ書いてしまいましたが、最初に書いたとおり、読み心地の良い作品。
他の作品も手に取って見たいと思います。

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