【読書】深水黎一郎『ミステリー・アリーナ』

著者ハ行 ▼著者 ハ行

深水黎一郎さんの『ミステリー・アリーナ』を読みました。

あらすじ

唯一の道路にかかる橋が大雨で流され、陸の孤島となった屋敷に、ミステリー研のOB、OGが集まった。
しかし、屋敷の主である鞠子が自室で殺害されてしまう――。
このミステリーを読みながら、最も早く真実に辿り着いた者には多額の賞金が用意されている、大晦日のテレビ番組『ミステリー・アリーナ』。
14人のミステリーオタクたちが挑むが、果たして正解者は現れるのか?

感想

この作品を手に取るには、少し勇気が必要でした。
と言うのも、これまで読んだ深水黎一郎さんの作品は、『最後のトリック』のみ。
よく練られているなとは思ったものの、やはり、「読者が犯人」というのは無理があるんですよね。
私は『最後のトリック』しか知らないので、はたして普段の深水黎一郎さんの作品がどういったものなのか…恐る恐る手に取ることになってしまいました。

問題の序盤から、次々と鋭い推理を見せていく挑戦者たち。
そのどれもが、とまでは言いませんが、その多くが、「なるほど」と思わせてくれる推理。
問題とスタジオの様子が交互に出てきて、調子を狂わされるなぁと思うのですが、私は普段からそんなに真剣に推理をしながら読むタイプではないので、設定の新鮮さの方が勝っていたでしょうか。

ただ、終盤からの新たな展開に…
それも、最初は面白いなと思っていたのですが、だんだんとひっちゃかめっちゃかになってきて…
それまでは面白いと思っていたのですが、読み終えたあとの後味はいまいち。
やっぱり、深水黎一郎さんの作品はもう読まないかも知れません…

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