【読書】赤川次郎『密告の正午』

赤川次郎 ├ 赤川次郎

あの人に会って、受け取って来てほしいものがあるの――
大学生の宮原亜希は、友人の日比野見帆に恋人の大高雄治に会って荷物を受け取ってきてほしいと頼まれる。
亜希が大高から受け取ったのは、ずっしりと重い拳銃だった。公安に監視されている見帆に変わり、隠れ家を転々とする大高に食料を届ける亜希だったが…

赤川次郎さんの『密告の正午』を読みました。

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あらすじ

父は単身赴任中。母は自警団の活動にのめり込み、弟は悲劇に見舞われ…
大学生の宮原亜希の友人・日比野見帆の恋人・大高雄治は、公安に目をつけられている活動家。
公安にマークされている見帆は自由に動けないため、亜希が大高の潜伏に手を貸すことになる。
しかし、亜希は大高に惹かれるようになり、見帆との友情との間で揺れることになる。

感想

赤川次郎さんのいつもの軽い読み心地を期待して手に取ったのですが、重たくて…
『プロメテウスの乙女』『さすらい』のような、公安組織に大きな権力を与えられた日本を描いた作品になっていました。

そんな中で、家族との談話や友情、恋愛といった当たり前の大学生活を送れない亜希たち…
今の日本はこんな情勢ではありませんが、世界に目を向けると、同じような情勢の国はたくさんあります。
自分がいかにのほほんと生きているかを実感させられます。

赤川次郎さんの作品というと、あっちでもこっちでも事件が発生して、最終的にどう纏まるのかな?と思いながら読み進めるものが多いというイメージなのですが、この作品は、最初から最後まで1本芯が通っていて、物語に入り込みやすかったです。

日本だって、ちょっと間違えればこのような情勢になりかねません。
そうならないように、自戒の意味を込めてじっくりと読ませていただきました。

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