『幻の女』は盗作なんですよ――
山本安雄が精魂込めて書き上げた新人賞の応募原稿は、友人の城戸明が電車内に置き忘れたことから他人の手に渡ってしまい、白鳥翔名義で新人賞を獲得してしまった。
それを知った山本は編集部へ問い合わせるが、編集長は取り合ってくれない。
そこで山本は、白鳥への復讐を決意する。
折原一さんの『倒錯のロンド 完成版』を読みました。
あらすじ
アルバイトをしながら推理小説の新人賞に挑み続ける山本安雄は、友人の城戸明に預けた応募原稿を、電車内に置き忘れられてしまう。
その原稿を拾った永島一郎は、1000万円+印税の誘惑に負けて、その原稿を白鳥翔名義で応募。見事白鳥翔の『幻の女』は、新人賞に輝くことになる。
誌上に掲載された『幻の女』が、自らの作品と同一であることに気づいた山本は、白鳥への復讐を決意する。
感想
読みはじめてすぐに、この作品のオチに気づいてしまい…
にも関わらず、面白くてページをめくる手が止まらず、時間を忘れて読み更けてしまいました。
しかし、私が気づいたオチはミスリード(だったのかな?)。
実際には、もっと複雑な結末が用意されていました。
この作品は、折原一さんが、デビュー前に江戸川乱歩賞の最終候補に残ったときの作品に手を入れたものだそうです。
それだけあって、かなり面白い作品に仕上がっています。
ただ、最後の部分がちょっと複雑に感じられてしまうのが玉に瑕だったでしょうか。
あの部分がすっと頭に入ってくるようであれば、もっと評価が高くなっていたかもしれません。
最後がちょっとごちゃごちゃしてしまっている印象ですが、面白い作品ですので、機会があればぜひ!




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