100年以上の歴史を持つ日本の議会政治で、100回以上の組閣が行われたにも関わらず、いまだに女性首相は誕生していない――
「私、憤慨しています」が口癖の野党第一党の高月馨は、ライバルの与党・国民党の浅沼侑子を自殺に追い込んだのではないかと、謝罪と国対副委員長の辞任を迫られる。
高月は浅沼の婚約者・三好顕太郎とともに浅沼の死の原因を調べはじめる。
新川帆立さんの『女の国会』を読みました。
あらすじ
沢村明美は野党・民政党の衆議院議員・高月馨の政策秘書になるが、高月が地元の座談会で女として地元の有力者たちに媚び諂うのを見て失望する。
その高月のライバルとも言える与党・国民党の浅沼侑子が服毒自殺をした。
自殺前日に国会議事堂の廊下で浅沼を泣かせた高月が自殺の原因だと突き上げを受けるが…
感想
読んでいると気分が悪くなって、胃が痛くなって、つらい読書だなぁと思いながら読んでいるうちに、日本の政治ってこんなもんかなと覚めた目で見ている自分がいたり…
だんだんと読みやすくなっていくのですが、新川帆立さんはこの話にどんな結末を用意しているのだろう?と思っていたら、思わぬ展開に…
1つ自信を持って言えることは、私は絶対に政治家に向いていないということかな。
国会というか日本の政治における、女性の立場を生々しく見せられたあとは、浅沼侑子の自殺からミステリの要素が入ってくるのですが、やっぱり女性は男性になれない。
そこにメスを入れつつも、意外な結末を用意していた新川帆立さんの筆力に脱帽でした。
この作品を読んだときは、まだ高市総理大臣が誕生していなかったのですが、どこまでリアルに迫った作品なのか、気になるところです。




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