7/10、創元推理文庫より、東川篤哉さんの『仕掛島』が、文庫化されて発売されました。
出版社の社長・西大寺吾郎が遺した遺言書PART 2を開封するときに立ち会うべき人を示した遺言書PART 1に従い、西大寺の親族と、甥の鶴岡和哉を探し出した探偵の小早川隆生、弁護士事務所の矢野沙耶香、僧侶の道楽は、瀬戸内海に浮かぶ孤島・斜島にある西大寺の別荘・御影荘に集まるが…
概要
岡山の名士が遺した二通の遺言状。
一通目の遺言に従って、一族の面々は瀬戸内の孤島・斜島に集められた。
行方を晦ましていた怪しげな親族も姿を見せるなか、巨大な球形展望室を有する異形の館・御影荘ではもう一通の遺言状が読みあげられた。翌朝、相続人の一人が死体となって発見される。折しも嵐によって島は外界から隔絶される事態に。
館に招かれた私立探偵・小早川隆生と弁護士・矢野沙耶香のふたりを奇怪な事件が待ち受ける。
鬼面の怪人物の跳梁、密室から消える人影、二十三年前の悲劇――続発する怪事の果てに明らかとなる驚愕の真相は。
本屋大賞作家が満を持して放つ、謎解きの興趣を隅々まで凝らした本格推理長編。
ひとこと
私は単行本で読みましたが、東川篤哉さんの作品にしてはユーモアが少し控えめ。
本格色が強い作品になっていました。
瀬戸内海に浮かぶ孤島が舞台ですが、台風によって孤立してしまうクローズドサークルものになっています。
『仕掛島』というタイトルが絶妙な作品になっています。
機会があれば是非!
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