【新刊】[文庫化]知念実希人『機械仕掛けの太陽』

知念実希人 ├ 知念実希人

1/4、文春文庫より、知念実希人さんの『機械仕掛けの太陽』が、文庫化されて発売されました。

世界中を混乱の渦に巻き込んだ新型コロナウイルス。
その時、医師は、看護師は、彼らの家族は…
自らも医師である知念実希人さんが描いた、医療従事者の側から見たコロナ禍を1冊の小説に凝縮。

概要

現役医師として新型コロナと最前線で戦ってきた人気作家が満を持して描く、コロナ禍の医療従事者たちを描いた感動の人間ドラマ。
物語は3人を軸に進んでいく。 大学病院の勤務医で、呼吸器内科を専門とする女性医師・椎名梓。シングルマザーとして、幼児を育てながら、高齢の母と同居する彼女は、コロナ病棟の担当者として、最前線に立つことに。
同じ病院の救急部に勤務する20代の女性看護師・硲瑠璃子は、結婚目前の彼氏と同棲中。独身であるがゆえに、やはりコロナ病棟での勤務を命じらる。
そして、70代の開業医・長峰邦昭。街の医師として、地元に密着した医療を行ってきたが、高齢で持病もある自身の感染を恐れながらも、コロナに立ち向かう。
あのとき医療の現場では何が起こっていたのか? 現役医師だからこそ描けるディテールは読み応えあり。
3人はそれぞれの立場に苦悩しながら、どのようにコロナ禍を生き抜くのか。だれもが経験したあの未曾有の事態の中、〈戦場と化した医療現場の2年半〉のリアルを描く感動の物語。

ひとこと

2年半の”異常事態”の中で、実際は何が起きていたのか?
幸い、私が見ていたのは医療現場の外から。
しかし、当然医療現場を中から見ておられた方はいて、自らの感染や、家族の感染を恐れながら治療に当たった医療従事者の方々もいるわけです。
そんな医療従事者の1人として、知念実希人さんがコロナ禍をどのように見ておられたのか、興味がつきません。

ふと考えてみると、「医療従事者」という言葉がこれだけ使われるようになったのは、コロナ禍以降のような気がします。
それまでは、主役は患者であり、病気であって、医師や看護師は影の存在ということが多かったんじゃないかなぁと思うのは、私だけではないと思うのですが…

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