【読書】夕木春央『十戒』

著者ヤ行 ▼著者 ヤ行

「殺人犯が誰か知ろうとしてはならない」
犯人からの要求に従わざるを得ない孤島での連続殺人劇。

夕木春央さんの『十戒』を読みました。

あらすじ

大室里英は、伯父が遺した無人島・枝内島のリゾート開発のため、父と7人の関係者と共に島に上陸する。
枝内島は外周1kmほどの小さな島。
作業小屋を中心に、別荘と5つのバンガローが建てられているが、作業小屋とバンガローの中には、大量の爆発物が置かれていた。
翌朝、崖の下でクロスボーで殺害された建設会社の社員・小山内が見つかる。
そして別荘の玄関ポーチには、犯人の手による1枚の紙が貼り出されていた。
「殺人犯が誰か知ろうとしてはならない」と…

感想

孤島というクローズドサークルにおける連続殺人ものです。
先人たちが書き尽くした感のある設定ですが、「殺人犯が誰か知ろうとしてはならない」という条件がついているのが斬新なポイントでしょうか。
もし破った場合、島ごと爆破すると…
条件は他にも9つあり、それらを集めて十戒となっています。

十戒といえば、CIAにおける11番目の戒律を描いた、ジェフリー・アーチャーの『十一番目の戒律』も好きだったりしますが、あちらはサスペンスで、趣の違った作品ですね。

はじめはなかなか物語の中に入っていけなかったのですが、読み進めるうちに、もっと、もっとと…

夕木春央さんが仕掛けたトリックはわかった!と思ったのですが、最後の最後にまさかのどんでん返しが待っていました。
まさかの展開に唖然。
予想だにしない展開が待ち受けていました。

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