小島正樹さんの『武家屋敷の殺人』を読みました。
あらすじ
弁護士の川路弘太郎は、孤児院で育った静内瑞希から、生家を探して欲しいという依頼を受ける。
手がかりは、瑞希が孤児院の前に置かれたときに一緒に置かれていた伯父からの手紙と日記、母と祖母らしき写真の3点。
川路と友人の那珂邦彦は、瑞希の生家を発見することに成功するが、新たな殺人事件が発生してしまう。
感想
2009年にノベルス版が出た作品なのですが、日本3大名探偵(明智小五郎、金田一耕助、神津恭介)が活躍した頃の小説を思わせるような、ちょっと古風な記述になっています。
その一方で、川路の語尾が「〇〇っすね」などとなっているのに違和感を感じます。
性格を表したいのかなぁとか、何か狙いがあるのかなぁと思いながら読んでいたのですが、どうもそうではなく、だんだんと鼻につくように…
ストーリーも、あまり起伏がなく、どちらかというと読んでいるのが辛くなってきます。
あまり良い印象を持たずに読んでいくと、最後の、2転、3転する謎解きも、最初に解き明かせなかっただけじゃないと思ってしまったり。
その結果、私があまり好きじゃない、長ったらしい謎解きになってしまい、リズムがなぁと、残念に感じてしまいました。
プロット自体は面白かったと思うのですが、味付けの部分が私好みではなかったかな?と思いました。
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