中山七里さんの『TAS 特別師弟捜査員』を読みました。
あらすじ
放課後空けててね、絶対だよ
ほとんど話をしたことがない学校のアイドル・雨宮楓は、高梨慎也にそう言い残し、昼休みに4階の窓から飛び降りた。
学校の理事に名を連ねる国会議員からのストップがかかったことで、警察は表向きの捜査を中止するが、捜査一課の刑事で慎也の従兄の葛城公彦は、慎也に内情を探ってほしいと依頼する。
帰宅部だった慎也は、さっそく楓が所属していた演劇部に入部するが…
感想
前回読んだ中山七里さんの作品が、『スタート!』。
奇しくも演劇ものが2つ続くことになりました。
高校の演劇部が舞台で、青春ドラマっぽくなるのかな?と思いきや、比較的ドライな作品。
中山七里さんらしさなのか?中山七里さんの限界なのか?と考えながら読んでいたのですが、最後に評価が一転。
やっぱり少し甘酸っぱい青春ドラマでした。
最後は、「こんな終わり方が良いかな?でも、ありきたりかな?」と、自分なりに想像を膨らませながら読んでいたのですが、予期せぬ方向へ…
と言うか、私の中で否定したかった方向へ進んでいくことに。
夏の夜空にパッと花開く、花火のような作品でした。
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