森博嗣さんの『キラレ✕キラレ』を読みました。
あらすじ
満員電車の中で、女性が背中を切りつけられる事件が発生。
3番目の事件で犯人に間違えられた川戸道久は、探偵の鷹知祐一朗に犯人捜しを依頼する。
椙田の事務所で働く小川令子とともに捜査を開始した鷹知は、被害者らが佐久間クリニックに通っていたことを突き止めるが、間もなく4番目の被害者が出てしまう。
さらに、佐久間クリニック近くの薬局の主人・中野孝司が何者かに刺殺される。
感想
「Xシリーズ」の2作目です。
森博嗣さんにしては常識的な(?)、連続切り裂き魔を追うというのが、主題になっています。
あぁ、それでタイトルが『キラレ✕キラレ』なのか、と気づいたのは、半分を過ぎてから… 鈍すぎ!
そして、前作『イナイ✕イナイ』って、どんな話だったっけと、読書記録を読み返す始末。
なるほど、それで『イナイ✕イナイ』だったんですね…
被害者たちが佐久間クリニックに通っていたというところから、切り裂き魔に迫っていくのですが、このクリニックの先生、私立探偵相手に患者の情報をペラペラと話してしまっても良いのかなぁ?と思いながら読み進めていました。
犯人は想定の範囲内。
私立探偵が捜査できる範囲なので、意外なところから犯人を持って来るのは難しいですが、森ミステリとしては難易度が低かったかな?
被害者が30代の女性というところの説明がありませんでしたが、被害者はどういう人選だったのだろうと、ちょっと気になってしまいました。
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