中山七里さんの『騒がしい楽園』を読みました。
あらすじ
幼稚園教諭四年目の神尾舞子は、埼玉県郊外にある幼稚園から、世田谷の閑静な住宅街に囲まれた幼稚園に異動になった。
舞子は年長組を担当するが、モンスターペアレンツや騒音の苦情を持ち込む町内会長らに翻弄される。
さらに、園の池に毒物が投げ込まれる事件が発生し、メダカ、金魚、フナ、サワガニらが全滅してしまう。
感想
1割も読み進めないうちに、この作品を手に取ったことを後悔。
私、モンスターペアレントとか、地域住民の苦情とか、論理で対抗できないものが嫌いなんですよね。
なんか、腹が立つだけで、何も得るものがないような気がして…
今回も、「こいつが犯人だったらいいのに!」と思いながら読んでました。
幼稚園も含め、学校の先生って本当に大変そう。
私も高校教諭の免許は持っていますけど、たぶん務まらなかっただろうなぁって思います。
それと同時に、自らがモンスターペアレントにならないようにと、こういう作品を読むと自戒するのでした。
〈どんでん返しの帝王〉との異名を持つ中山七里さんらしく、最後には思いがけない犯人が用意されています。
でも、私にとっては予想の範疇だったり。
古尾井刑事が目をつけた理由とは異なりましたが、条件的に揃っているのはこの人だけかなぁって。
ボリューム的には、一気に読めてしまう作品になっています。
モンスターペアレントとかがダメじゃない方は、ですが…
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