森博嗣さんの『ジグβ(ベータ)は神ですか』を読みました。
あらすじ
加部谷恵美、雨宮純、山吹早月の3人は、美之里という施設を訪れる。
美之里には、一般者も入場できて、キャンプなどを行えるエリアのほか、芸術家たちが居住して創作活動を行っている芸術村と呼ばれるエリアがあった。
その芸術村の中で、美大生の隅吉真佐美の死体が発見された。
真佐美の死体はストレッチフィルムでぐるぐる巻きにされたあと、棺の中に入れられていた。
感想
「Gシリーズ」の8作目です。
前作『目薬αで殺菌します』からは3年ほど経過しています。
1作目から6作目までは同じ年度の事件を扱っていましたが、前作で年度が替わり、本作でも3年進んで、登場人物たちの環境も大きく変化しています。
中でも、1番変わったのが探偵の赤柳。
何か裏のある人だなぁとは思っていましたが、こんな裏があったとは!
ほかにも過去の作品のエピソードが絡んでいる話が多いため、やはりこの作品から読むのではなく、「S&Mシリーズ」、「Vシリーズ」から順に読むことをオススメします。
たくさんあるけど…
死体をストレッチフィルムでぐるぐる巻きにするという、不可解な事件。
海月及介らによる謎解きは、わかったような、わからないような…
このシリーズの特徴でもあるのですが、もやもやとしたものが残りました。
特に、2つめの事件についてはほとんど何も明かされないまま!
自分で考えろということですかね。
「Gシリーズ」も残り3作。
こんなもやもやとする作品が続くのでしょうか?
なんてことを言いながら、そんな状況を楽しんでいたりするのですが…
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