【読書】森博嗣『λに歯がない』

森博嗣 Gシリーズ └ 森博嗣

森博嗣さんの『λ(ラムダ)に歯がない』を読みました。

あらすじ 

C大学の国枝桃子助教授が共同研究を行っている建築会社の研究所内で、4人の男が殺害された。
4人はいずれも銃で頭部を撃たれており、死後に歯をすべて抜かれていた。
さらに、事件のあった研究施設のドアには入退出のログが残っておらず、防犯カメラにも4人と犯人が出入りする様子が映っていなかった。

感想

今回も密室!
森博嗣さん、本当に好きだねぇと思う一方、それを喜んで読んでいる私も相当好きなのかも。
でも、私以上の密室好きを発見してしまいました。
それが、西之園萌絵。
まぁ、密室やクローズド・サークルが大好きな森博嗣さんが作りあげたキャラクターですから、密室が好きなのは当たり前なのかも知れませんが…

今回の舞台は、建設会社の研究施設。
建築を専門とされる森博嗣さんらしい密室トリックが用意されています。
やはり専門家。目の付け所が違います。
私も、自分の専門知識を活かして、こんな面白い作品が書けたらなぁなんて思ったりもしますが、才能がないようで…

毎回、ギリシャ文字を含むメッセージが残されている「Gシリーズ」(ギリシャ文字を表すGreekからとったものだそうです)。
天才科学者・真賀田四季や、謎の宗教団体との関係が1つのポイントになっているのですが、なかなか核心に迫れず、もどかしい思いをしながら読んでいます。
「Vシリーズ」の瀬在丸紅子も今後登場頻度が増えてくるようですが、シリーズとしてどういう方向へ進んでいくのかなぁと、先が気になってしかたありません。

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