東野圭吾さんの『ウインクで乾杯』を読みました。
あらすじ
パーティーコンパニオンの小田香子の同僚・牧村絵里が、宝石店『華屋』の感謝パーティーのあと、ホテルの部屋で殺害された。
絵里は毒殺されていたが、部屋には施錠だけでなく、チェーンまでかけられていた。
さらに、絵里の親友・真野由加利も殺害されてしまう。
感想
東野圭吾さんには珍しく、密室トリックを扱った作品になっています。
ただ、毒殺の場合、被害者が服毒するのと、犯人が部屋から出るのは前後しても構わないので、「密室だったから自殺じゃないか」なんて話をしているのを、苦笑いしながら読むことになってしまいます。
今回はちゃんと(?)密室トリックが用いられた作品になっていますが、トリック主体の作品でないことは確かです。
玉の輿を狙う素人探偵・小田香子と、香子の隣の部屋に偶然引っ越してきた刑事・芝田が織り成す人間ドラマが、この作品の見所なのかなぁと思いました。
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