【読書】[オススメ]東野圭吾『容疑者Xの献身』

東野圭吾 ガリレオシリーズ └ 東野圭吾

ガリレオこと天才物理学者・湯川学の今回の相手は、学生時代の知人・数学教師の石神。
石神のアパートの隣の部屋に住む母娘が、元夫を殺害したとみて警察は捜査を行うが、ことごとく壁にぶち当たる。
湯川は、石神の関与があるとみて接触を図るが…
天才対天才の対決!

第134回直木三十五賞受賞、2008年に福山雅治さん主演で映画化された傑作!

東野圭吾さんの『容疑者Xの献身』を読みました。

 あらすじ

花岡靖子と娘の美里は、アパートの部屋を訪ねてきた元夫・富樫慎二と争いになり、炬燵の電源コードで絞殺してしまう。
異変を聞きつけた隣室の石神は、死体の処分と事件の隠蔽を買って出る。
高校の数学教師である石神は、毎朝靖子が勤める弁当屋に立ち寄るほど、靖子に思いを寄せていた。

容疑者として上がった靖子の、崩せそうで崩せないアリバイ…
事件を担当する草薙刑事から、石神が帝都大学の卒業生であることを聞いた物理学者の湯川学は、かつての好敵手の部屋を訪ねる。

感想

「ガリレオシリーズ」初の長編作品ですが、それと同時にこのシリーズの転換点になった作品ではないかと思います。
それまで物理学や工学が引き起こした謎の事件を湯川が解き明かす部分にスポットライトが当てられていましたが、この作品からは人間の感情に深く踏み込むようになりました。

この作品がミステリ小説の枠に収まりきらないことは、直木賞を受賞したことからもわかりますが、石神が用意した最後のオプションの意図が明らかにされてからのやりとりは、まさにシビれる展開。

まだ読んだことのない方は、ぜひ書店に走って欲しいと思う1冊です。
本当にオススメ!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました