東野圭吾さんの『変身』を読みました。
成瀬純一は不動産屋で拳銃強盗に遭遇し、少女をかばって頭に銃弾を受けた。
純一は世界初となる脳移植手術を受けて意識を取り戻すが、性格や興味の対象が事件以前と変わっていることに気づく。
さらに、脳のドナーとなった人物の遺族にも会いに行くが、その人物の性格とも異なることに違和感を感じる。
脳を移植するとどうなるのか? 性格は? 過去の記憶は? といった疑問に答えてくれる1冊…と書きたいところですが、これは東野圭吾さんによるフィクションです。
しかし、脳移植をするとどうなるのだろう?という疑問に答えるように書かれていて、かなりリアルな話に感じられてしまいます。
終盤は、そこまで足を踏み入れてしまうの?と、少し戸惑いながら読みましたが、科学が進歩するペースを見ていると、決して遠くない未来に実現するかも知れない脳移植時の懸念として抑えておく必要があるのかも知れません。
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