赤川次郎さんの『秘密のひととき』を読みました。
『路地裏の天才』
フリーライターの河田美智は、ふしぎな透視能力を持っているという老人を訪ねて、路地裏の自宅を訪ねる。
老人は美智を相手にしてくれなかったが、その晩、美智が〈Q〉という店でデートの約束をしていることを言い当てる。
後日、近所の子供が行方不明になったことを老人に相談し、無事子供が発見された。
「ふーん。まぁ、短編だしな」と思うような、言っちゃ悪いがありきたりなお話。
と思いきや、最後に2枚、3枚と話の裏が隠されていて、正直、やられたなぁという気分にさせられました。
単純な入れ替えの問題なのですが、それに気づかせずに終盤まで持ち込み、最後にアッと言わせる。
どの話もうまくできた作品だと思いました。
その他、『眠れ、よい子よ』、『名優キャット』、『気まぐれな犯罪者』、『生きる歓び』が収録されています。
『眠れ、よい子よ』
美奈の父が心筋梗塞で入院した。しかし、母の奈々子は相変わらずのカルチャースクール通い。
母の浮気を疑った美奈は、奈々子のあとをつけるが…
『名優キャット』
浪江ナナは子役としてTVドラマにも出演する小学生。
しかし、親の借金を返すため、〈キャット〉としてアンダーグラウンドの舞台にも立っていた。
『気まぐれな犯罪者』
坂巻美穂は盗み癖がある未亡人。
八木原は美穂の父に雇われて、美穂が盗んだ商品の代金を払い、警察沙汰にしないで欲しいと話をつけるが、ある日、美穂がレストランの重要な秘密を暴いてしまう。
『生きる歓び』
倉沢悠一が人気の映画を立ち見していると、あまりの熱気に気分が悪くなってしまう。
悠一はひとり暮らしで、週に1度通いの家政婦が来てくれる。
しかし、ある日、悠一は家政婦に欲情してしまう。
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