東野圭吾さんの『新参者』を読みました。
小伝馬町でひとり暮らしをしている女性・三井峯子が殺害された。
峯子は子供が家を出たのを機に、離婚して自立した生活を送ることを選択していた。
日本橋署に異動になったばかりの加賀恭一郎は、日本橋界隈を歩き回り、人々の小さな謎を解き明かしていく。
加賀恭一郎が練馬署から日本橋署に異動になったばかりという設定です。
事件で聞き込みを行った煎餅屋や料亭、瀬戸物屋などが抱えている問題を、持ち前の推理力を用いて解き明かしながら、事件の核心に近づいていきます。
関係者それぞれから見た事件が1章ずつに纏められている、ちょっと変わった作品になっています。
日本橋という土地柄なのか、人情も大切にされており、殺人事件の話なのに心が温まる気がしました。
面白い作品でした。
過去の「東野圭吾」記事
過去の「加賀恭一郎シリーズ」記事
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