東野圭吾さんの『禁断の魔術』を読みました。
姉の秋穂を亡くした古芝伸吾は、大学を中退し町工場で働いていた。
そんなある日、フリーライターの長岡修が殺害された。
長岡は代議士の大賀仁策を追っており、秋穂は大賀の愛人という噂があった。
そして伸吾は、高校の物理研究会で制作した実験道具とともに姿を消す。
その伸吾は、帝都大の物理学准教授・湯川学の後輩だった。
事件に使われた物理現象を、最後に湯川が解き明かすというのが、この「ガリレオシリーズ」に多く見られる展開ですが、この作品では犯人が何を使って、何を行おうとしているかは、比較的早い段階で見えてきます。
鍵となるのは湯川と古芝伸吾の師弟関係。
もう少し緊迫感が増せば、もっと面白くなったかな?とも思いますが、湯川らしい展開で面白かったです。
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