赤川次郎『MとN探偵局 夜に向かって撃て』

赤川次郎さんの『MとN探偵局 夜に向かって撃て』を読みました。
 

 

高校生の間近紀子は、以前関わった事件で知り合ったギャングの親分・野田重人の愛人・アケミとミュージカルを見に行くことになった。
公演の休憩時間に紀子は男とぶつかり、男が拳銃を落とすのを目撃してしまう。
咄嗟に飛び退いたその空間には、ナイフが突き出されていた。

紀子は、社会科のレポートのため、友人の伊東みどりと共に、3日間、企業のコンピューターセンターの見学にやって来ていたが、1人の女性社員から、硝煙の臭いがすることに気づく。
さらに、劇場で見た殺し屋がコンピューターセンターまで追いかけてきていた。

「MとN探偵局シリーズ」の第2弾になります(と言っても、第3弾は今のところないのですが…)
高校生とギャングの親分という組み合わせが面白いのですが、この組み合わせを成立させようと思うと、いろいろなところに無理が出てしまう…
ちょっとそんなところが目立ちはじめたかな?という気がしました。
また、そんなところに気づいてしまった赤川次郎さんは、続編を書くのをやめてしまったのかな?と…

話としては、ごく普通のOLからなぜか硝煙の臭いが、っていうのと、野田の愛人であるアケミを狙っている(?)殺し屋が、顔を見られた紀子の周囲に現れるという、2本の柱を中心に展開していきます。
最後に2つが交わるところは、なるほどと思わせてくれるのですが、それまでの部分が、いまいちだったかなぁ。
面白くなかったというわけではないのですが、このMとNという設定の奇抜さを考えると、少し地味だったかなと。もう少し弾けちゃっても良かったかもしれません。

 

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