東野圭吾さんの『美しき凶器』を読みました。
かつて世界を舞台に活躍した元スポーツ選手、安生拓馬、丹羽潤也、日浦有介、佐倉翔子の4人は、過去の記録を消し去るために、仙堂之則の家に忍び込んだ。
しかし、仙堂に見つかり、もみ合った末に射殺。目的の書類が見つからなかったため、屋敷に火を放って逃走した。
屋敷の裏手にあるコンクリート造りの建物には、仙堂が育てていた超人的な身体能力を持つ”娘”が潜んでいた。
野に放たれた”娘”は、仙堂を殺害した4人を追いかけ、東京へ向かう。
作品紹介で、「謎が謎を呼ぶ傑作サスペンス!」となっていたのが、この作品を読むきっかけだったのですが、内容がこの作品紹介通りだったかどうかは、正直怪しいなぁと思っています。
恐怖小説になってしまいそうなところ、終盤に東野圭吾さんらしい仕掛けが用意されていて、東野圭吾さんらしい作品に仕上がっているのですが、これを「謎が謎を呼ぶ」と言うのかなぁ?と…
能書きはどうあれ、面白い作品になっていることは確かです。
ただ、最後の最後はどうなのかな?と思ってしまいました。
東野圭吾さんが込められたメッセージを私が読み解けなかっただけなのでしょうが、違った結末を想像していただけに、少々肩透かしを食らった気分になりました。
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