赤川次郎さんの『吸血鬼ブランドはお好き?』を読みました。
ファッションデザイナーの玉子・小林麻乃は、夜の公園で女子社員に向けてマントを翻すフォン・クロロックを見て、黒と紅の取り合わせを取り入れたデザインを思いついた。
社長の草間紫音に褒められたが、なぜかショーの前日にクビに。
そして、そのショーでは麻乃が描いたデザインをベースにした作品が多数出展されていた。
このシリーズらしく、悪魔が絡んではいるのですが、人間臭い作品だなぁと思いました。
現実世界にもあり得るような、どうしようもない人間関係を描いておいて、それをフォン・クロロックが斬る。
事態劇的要素も含んだ面白い作品だと思いました。
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