赤川次郎『三世代探偵団 枯れた花のワルツ』

赤川次郎さんの『三世代探偵団 枯れた花のワルツ』を読みました。

天本幸代、文乃、有里が活躍する「三世代探偵団シリーズ」2作目の作品となります。

今年76歳の沢柳布子は、若い頃に映画スタートして名を馳せた女性。
現在は、幸代がロビーに壁画を描いた病院に入院中。
しかし、そこに布子を主役にした映画の話が飛び込んでくる。

この作品では、様々な恋の形が出てきます。
大人の恋、若者の恋、大人になりきれていない人の恋…
それぞれがちゃんと書き分けられていて、凄いなと思えてしまいます。

世代ごとどころか、年齢ごとにキャラクターを書き分ける腕もですが、描写力が少しも衰えていないなぁと感心してしまいます。
本を読んでいると、頭の中で登場人物たちが動き出すのですが、赤川次郎さんは髪の毛が長いとか短いとか、どんな服装をしているなどといったことは必要最低限しか書いていないのに、登場人物たちが頭の中に思い浮かぶんですよね。
外見の描写ではなく、内面の描写でそれらを表現するところが凄いです。

 

 

 

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