内田康夫さんの『箸墓幻想』を読みました。
邪馬台国の研究に生涯を捧げた考古学界の権威小池拓郎が殺害された。その直後、小池が発掘の指揮を執っていたホケノ山古墳から画文帯神獣鏡が見つかった。
浅見は小池が寄宿していた当麻寺の住職に依頼され、事件の解明に乗り出す。浅見は小池が残した一通の古い手紙と写真を手掛かりに捜査を進める。
内田康夫さんは、”引きの強い”作家だと思う。
『氷雪の殺人』では、執筆中に北朝鮮の弾道ミサイル「テポドン」が打ち上げられ、これを作中に取り入れることに成功しています。
この『箸墓幻想』では、新聞での連載中に、ホケノ山古墳から画文帯神獣鏡が見つかるというミラクルを起こしていて、このホケノ山古墳での画文帯神獣鏡発見というニュースをいち早く作品に取り入れています。
過去の「内田康夫」記事
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