内田康夫さんの『鞆の浦殺人事件』を読みました。
趣味の囲碁に興じすぎた推理小説家の内田は東京のホテルでカンヅメにされてしまう。しかし、ホテル内の囲碁サロンでまた囲碁を打っていた内田は間宮弘毅という老人と知り合う。
しかし翌日、間宮が行方不明になったとして内田は刑事たちの訪問を受ける。ところが、浅見と赤坂署の堀越が間宮の部屋を訪ねてみると、間宮は在室しており、前日内田が会った男性とは別人であった。
数日後、内田に対して間宮と名乗った老人が広島で死亡しているのが発見される。
『後鳥羽伝説殺人事件』に出てきた野上警部補(当時は刑事部長)が再び登場し、今回も浅見と息の合った捜査を繰り広げてくれます。
それにしても、海での事件というのはどうしてこうも切ない事件が多いのでしょう…
常にもの悲しい空気が漂っているような気がしてなりません。
殺害方法については、少々無理があるようにも感じましたが、そこは読者の想像力を働かせてくださいということでしょうか。
いつもいつも完璧な答えを与えられていたら脳が腐ってしまいますからね。
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