東野圭吾『マスカレード・ナイト』

東野圭吾さんの『マスカレード・ナイト』を読みました。

図書館でずいぶんと順番待ちをしていたのですが、幸運にも年末年始に借りることができて一気に読み上げることができました。

この本は2011年に出版された『マスカレード・ホテル』、2014年に出版された『マスカレード・イブ』に続くシリーズ3作目となります。
1作目の『マスカレード・ホテル』は1/18に木村拓哉さん、長澤まさみさん主演の映画が公開される予定となっています。

シリーズ第3作目の『マスカレード・ナイト』は、東京にあるシティホテルに殺人犯が現れるという密告を元に、警察がホテルで潜入捜査を行うという話なのですが、ホテルという究極とも言える接客業に四苦八苦する警察官と、決して「無理」とは言わないホテルマンたちの機転で宿泊客たちから持ち込まれる様々な難題に立ち向かっていくというのがストーリー中盤までの流れです。

これらの”難題”がストーリーに関係しないわけがないのですが、やっぱりここで気になるのが殺人犯が誰かということと、密告者が誰かということですよね。
東野圭吾さんのことだから、きっと一筋縄ではいかないのだろうなぁということは想像が付くのですが…
でも、疑い出すときりがない、ひと癖もふた癖もある登場人物たち。潜入捜査をしている刑事同様きりきり舞いさせられちゃいました。

今回のクライマックスになると思われた年越し仮想パーティですが、正直あまりドキドキ感やスリルは感じず…
東野圭吾さんということで構えすぎていたのでしょうか。正直肩すかしを食らった気分でした。

犯人にしても、密告者にしても、意外な人物になるだろうということは予想していたのですが、少々意外すぎていて無理矢理こじつけたような印象を受けたり…

やっぱりシリーズものは1作目が1番楽しめるんですかねぇ?

 

 

 

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