├ 大倉崇裕 【読書】大倉崇裕『福家警部補の再訪』 室蘭-博多間を結ぶフェリー〈マックス〉が、旅行会社の特別企画で鹿角諸島を周遊する航海に出た。このフェリーの中で、警備会社の社長・原田明博は、かつての悪友・川上直巳を殺害し、直巳についてまわっている借金取りの岡山に捜査の目が向けられるように工作する。しかし、〈マックス〉には、出航前に別の事件の捜査で乗船し、下船し遅れた福家警部補が乗っていた。 2023.05.06 ├ 大倉崇裕
└ 森博嗣 【読書】森博嗣『Φは壊れたね』 C大学の大学院生・山吹早月が、友人の舟元繁樹の部屋で留守番をしていると、上階のN芸大生・町田弘司の部屋の鍵を開けて欲しいと依頼される。舟元は管理人が決まるまでの間、仮の管理人としてマンションの各部屋の鍵を預かっていた。山吹が601号室の鍵を開けると、町田の同級生・戸川優と白金瑞穂が町田の変死体を見つけた。町田は天井からYの字に吊され、腹をナイフで刺されていた。 2023.05.05 └ 森博嗣
├ 伊坂幸太郎 【読書】伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』 宮城出身の総理大臣・金田のパレードが仙台で行われた。しかし、オープンカーでのパレードの最中、ラジコンヘリコプターに仕掛けられた爆弾により、金田首相が暗殺されてしまう。暗殺犯として追われたのは、元宅配便ドライバーの青柳雅春。2年前に、アイドル宅に押し入った男を取り押さえて一役ヒーローになった青柳は、首相暗殺の濡れ衣を着せられてしまう。 2023.05.04 ├ 伊坂幸太郎
└ 森博嗣 【読書】森博嗣『神様が殺してくれる』 フランスで知らぬ人がいない有名人イザベル・モントロンが殺害された。モントロンが絞殺された部屋には、レナルド・アンペールの学生時代のルームメイト・リオン・シャレットが後ろ手に縛られていた。そしてリオンは、モントロンを殺害したのはレナルド・アンペールだと警察に話した。さらに、リールでもリオンの養父が絞殺されており、ミラノではピアニストのジャンニ・ピッコが絞殺される。 2023.05.03 └ 森博嗣
├ 知念実希人 【読書】知念実希人『仮面病棟』 外科医の速水秀悟は、当直のアルバイトのため、田所病院を訪れた。田所病院は療養型病院で、通常病院が嫌う身寄りのない患者も積極的に受け入れていた。午後9時を回った頃、速水は看護師からの電話で起こされて1階へ行くと、ラバー製のピエロのマスクで顔を隠した男が待っていた。男はコンビニを襲い、逃走途中に女性に向けて拳銃を発砲していた。 2023.05.02 ├ 知念実希人
└ 森博嗣 【読書】森博嗣『四季 冬』 少なくとも6人が犠牲となっている連続殺人事件に関して、真賀田四季の知恵を借りたいという依頼があった。四季は断ろうとするが、被害者の中に、かつて世話になった人物の曾孫が含まれていた。 2023.04.30 └ 森博嗣
├ 大倉崇裕 【読書】大倉崇裕『福家警部補の挨拶』 私設図書館の館長・天宮祥子は、創設者・江波戸康祐の亡き後、図書館を売り飛ばそうと企んでいる息子の江波戸宏久を夜中に呼び出し、図書室の蔵書で殴り殺したあと、本棚を倒して宏久が下敷きになったように工作する。事件を担当したのは福家警部補。福家は事故ではなく殺人事件ではないかと考え、捜査を開始する。 2023.04.29 ├ 大倉崇裕
└ 中山七里 【読書】中山七里『合唱 岬洋介の帰還』 幼稚園で、園児3人、教諭2人が刺殺される事件が発生した。犯人は仙街不比等。しかし、仙街は逮捕時に覚醒剤を打っており、事件発生時も覚醒剤のために記憶がないと言う。心神喪失のため、無罪になる恐れがある案件を天生高春検事が担当するが、取り調べの最中に意識を失い、目が覚めたときには仙街を銃殺した犯人に仕立て上げられていた。 2023.04.28 └ 中山七里
└ 森博嗣 【読書】森博嗣『四季 秋』 妃真加島の研究所での事件から6年、博士課程に進んだ西之園萌絵は、私立C大学の助教授になった国枝桃子の手伝いをするため、N大学とC大学を行き来する生活を送っていた。しかし、萌絵の頭からは真賀田四季のことが離れない。萌絵が誇る能力のどれもが四季に遠く及ばないこと、そして、四季と犀川創平の関係…犀川が見つけ出した、四季が残したメッセージをもとに、2人は四季との接触を図る。 2023.04.27 └ 森博嗣
└ 米澤穂信 【読書】米澤穂信『真実の10メートル手前』 フリージャーナリストの太刀洗万智は、経営破綻したベンチャー企業フューチャーステア社長の早坂の妹であり、同社広報担当の真理への接触を試みる。前夜、真理の妹である弓美にかけた電話の内容から、真理が山梨にいると推測するが… 2023.04.25 └ 米澤穂信
├ 伊坂幸太郎 【読書】伊坂幸太郎『グラスホッパー』 鈴木は妻を遊び半分に車で轢き殺した犯人に仕返しするため、犯人の父親・寺原が社長を務める会社に契約社員としてもぐり込むが、復讐のために入社したのではないことを証明するため、人を殺せと命じられる。しかし、その場に立ち会う予定だった寺原の息子が道路に突き飛ばされて死亡する。鈴木は寺原の息子を突き飛ばした〈押し屋〉を尾行するが… 2023.04.24 ├ 伊坂幸太郎
└ 森博嗣 【読書】森博嗣『四季 夏』 13歳になった天才科学者・真賀田四季は、愛知県沖に浮かぶ妃真加島に、研究所の建設を始める。四季は叔父の新藤清二と遊園地に出かけるが、そこで美術品泥棒に誘拐されてしまう。事なきを得た四季は、自称科学者の瀬在丸紅子の生き方に興味を持ち、新たなものを望むようになる。 2023.04.23 └ 森博嗣
└ 中山七里 【読書】中山七里『もういちどベートーヴェン』 司法試験をトップで合格した岬洋介は、座学4ヶ月、実務12ヶ月からなる司法修習生の修習を行うため、埼玉県和光市司法研修所に入所した。寮の隣の部屋に入居した天生高春とは、修習を受けるグループも同じになり、一緒に行動する機会が増える。天生は岬をクラシックコンサートに誘うが、岬は途中で席を立ってしまう。検察での実習の中で、絵本作家の夫を絵本画家の妻が殺害した事件に出会うが、岬は起訴内容に疑問を抱く。 2023.04.22 └ 中山七里
└ 森博嗣 【読書】森博嗣『四季 春』 透明人間の〈僕〉は、病院の一室に幽閉されている。病室に時々遊びに来てくれる女の子・四季には、僕の姿が見えるという。四季は5歳になるまでに英語とフランス語をマスタし、5歳になると大学の図書館にこもって本を読みあさるようになった。僕が入院する病院で、看護師が殺害される事件が発生するが、四季は犯人がわかったという。 2023.04.21 └ 森博嗣
└ 中山七里 【読書】中山七里『ヒートアップ』 人間の破壊衝動と攻撃本能を呼び起こし、どんな臆病者も人間兵器に変えてしまう悪魔のクスリ〈ヒート〉。開発した製薬会社の国内研究所は消滅したものの、市場では若年者向けに流通が続いていた。厚労省麻薬取締官の七尾究一郎は、広域暴力団宏龍会のナンバー3・山崎岳海と手を組んで、〈ヒート〉の撲滅を目指す。しかし、〈ヒート〉の売人・仙堂寛人が隠れ家で殺害され、現場からは七尾の指紋が残された凶器が発見される。 2023.04.18 └ 中山七里
└ 米澤穂信 【読書】米澤穂信『王とサーカス』 新聞社を辞めてフリーのジャーナリストに転身した太刀洗万智は、海外旅行特集の事前取材のため、ネパールへ向かう。現地で知り合った少年・サガルに案内されて、首都カトマンズの街を取材していたところ、国王崩御の知らせが入る。国王は宮中晩餐会で皇太子によって暗殺され、王家の死者の数は6名とも8名とも12名とも言われるなど、混乱を極める。さらに、この事件を取材するために万智が接触した軍の准尉・ラジェスワルが殺害されてしまう。 2023.04.17 └ 米澤穂信
└ 森博嗣 【読書】森博嗣『赤緑黒白』 マンションの駐車場で、赤井寛の遺体が発見された。赤井は近距離から銃で撃たれており、遺体は赤のスプレーで塗装されていた。数日後、今度は赤井の恋人・田口美登里が絞殺され、緑に塗装される。同じ頃、市立美術館では関根朔太の特別展が開かれ、警察は厳戒態勢で警備にあたる。 2023.04.16 └ 森博嗣
├ 赤川次郎 【読書】赤川次郎『三毛猫ホームズと炎の天使』 地震による崩落事故で、7人の男女が洞窟に閉じ込められた。空気が薄くなって、意識がもうろうとしてきたとき、1人が過去に人を殺したと、告白をはじめた。幸い、7人は救出されたものの、そのうちの1人・仲間千枝が刺殺され、さらに、小泉昭男が轢き逃げにあって死亡する。 2023.04.15 ├ 赤川次郎
├ 歌野晶午 【読書】歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』 〈何でも屋〉ならぬ〈何でもやってやろう屋〉を自称する成瀬将虎は、地下鉄の駅で飛び込み自殺を図った女性・麻宮さくらを救う。また、同じフィットネスクラブに通う久高愛子から、おじいさん・隆一郎の事故について相談を受ける。隆一郎は健康食品や羽布団などを売りつける悪徳会社・蓬莱倶楽部に散々金を巻き上げられた上、保険金をかけられて、轢き殺されたと言うのだ。 2023.04.13 ├ 歌野晶午
└ 中山七里 【読書】中山七里『ラスプーチンの庭』 腎臓疾患で入院している警視庁の刑事・犬養隼人の娘・沙耶香と同じフロアに、慢性糸球体腎炎で入院する庄野祐樹がいた。祐樹は病院での治療をやめ、民間療法に切り替えたが、1ヶ月後に死亡した。祐樹の葬儀に参列した犬養と沙耶香は、祐樹の身体に無数の痣があることに気づく。半月後、公園の木で首を吊っている女性の死体が発見される。女性は癌で闘病しており、覚悟の自殺だったが、この女性の身体にも無数の痣が残されていた。 2023.04.12 └ 中山七里
└ 森博嗣 【読書】森博嗣『朽ちる散る落ちる』 土井超音波研究所の閉ざされた地下室の扉が開かれた。中から鍵がかけられた地下室の隅には、瓦礫の上に投げ出されたような死体が。死体の状態は、ビルの6階くらいから落ちたときのものだというが…一方、瀬在丸紅子は、数学者の小田原長治の紹介で訪ねたN大の周防教授から、NASAが打ち上げたシャトルの乗員4人全員が殺害されていた事件の話を聞く。 2023.04.10 └ 森博嗣
├ 伊坂幸太郎 【読書】伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』 大学進学のためにアパートに引っ越してきた椎名は、隣の部屋に住む長身の男性・河崎と出会う。河崎は初対面だというのに、椎名に「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかける。そして決行当日、椎名は河崎が運転する車に乗って本屋へ。椎名に与えられた仕事は、モデルガンを持って裏口を見張ること。そして、ボブ・ディランを2回歌うごとに裏口のドアを足で蹴飛ばすこと。 2023.04.09 ├ 伊坂幸太郎
└ 中山七里 【読書】中山七里『魔女は甦る』 国道沿いの集落から1kmほど離れた沼地で、元製薬会社の研究員・桐生隆の死体が発見された。桐生の死体は八つ裂きにされた上、カラスが群れで食い荒らしたあとだった。警察庁の宮條貢平は、ちまたに流出している麻薬〈ヒート〉が関係しているのではないかと、埼玉県警の刑事・槇畑啓介と組んで捜査にあたる。〈ヒート〉を使用した少年による、一家五人殺し、都心での無差別殺人、高校での銃乱射事件が起きていた。 2023.04.08 └ 中山七里
├ 小路幸也 【読書】小路幸也『春は始まりのうた マイ・ディア・ポリスマン』 宇田巡巡査が勤務する東楽観寺前交番の周辺で、おばけに荷物を盗られる案件が立て続けに発生した。後日、盗られた荷物は交番に届けられるなどするのだが、宇田はおばけの正体に頭を悩ます。一方、宇田と付き合っている楢島あおいは高校を卒業し、プロの漫画家としての道を歩み始める。 2023.04.06 ├ 小路幸也