歌野晶午さんの『密室殺人ゲーム2.0』を読みました。
あらすじ
〈頭狂人〉、〈044APD〉、〈aXe〉、〈ザンギャ君〉、〈伴道全教授〉。
5人の推理マニアが、実際に殺人を犯し、そのトリックをビデオチャットで推理しあう、究極の推理ゲーム。
しかし、その推理ゲームを模倣する人達が現れた。
女子大生を殺害した阪本純人は、警察の取締に対して、ゲームであると供述し、「92 912 928 1013 1024 1104」と謎の数字を述べたあと、口をつぐんでしまった。
感想
『密室殺人ゲーム王手飛車取り』の続編です。
こういうの、好きなんですよね。
本当にリアルの世界で犯した殺人事件で推理ゲームをするのはいかがなものかと思いますが、小説としては面白いんじゃないかと。
前作は衝撃的な結末を迎えたわけですが、どうやって続編に繋げるのかなぁと思いましたが、なるほど、そう来ましたかって感じ。
歌野晶午さん曰く、「前作までに使われた驚きをふまえたうえで、同一線上から少しだけずらした驚きを提供する」ことを目指したそうですが、実際に作品を読んで、なるほどと思いました。
ただ、最後のトリックは個人的にいただけなかったかなぁ。
前作を超えようとして、ちょっと無理をしてしまったように感じました。
もう1度読み返したくなる話ではあるけど…
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