大倉崇裕さんの『ゾウに魅かれた容疑者』を読みました。
休暇を取っていた警視庁総務部総務課の田丸弘子が連絡を絶った!
上司の須藤友三警部補と、捜査一課で須藤のライバルだった石松、日塔両警部補は弘子の自宅を訪れるが、プロの手によって何の痕跡もないように掃除されたあとだった。
須藤と部下・薄圭子は、残されたわずかな手がかりから、弘子がラオスに連れ去られたと推理する。
「警視庁いきもの係シリーズ」第5弾にして初の長編です。
ゾウは個人では飼えないから、動物園が舞台?と、読みはじめてからようやく気づいたのですが、なんと今回の舞台は東南アジアの国ラオス。
サバイバル慣れした薄の活躍が目立ちますが、ちょっと無理があるかなぁと。
日本から須藤と薄が乗り込んだ程度で、犬も歩けば棒に当たるかのごとく、事件関係者にほいほいと当たるものかね?と…
一応、説明はつけられているのですが、うまくいきすぎな感じが拭えませんでした。
大倉崇裕さん自身、ラオスでゾウに乗ってゾウ使いのライセンスを取得したということだけあって、須藤と薄がゾウに乗るシーンの描写は見事。
欲を言えば、須藤の筋肉痛がもっとあとを引いてくれると面白かったかなぁと。
面白かったのですが、このシリーズはやっぱり短編がちょうど良いかなって思いました。
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