米澤穂信『春期限定いちごタルト事件』

米澤穂信さんの『春期限定いちごタルト事件』を読みました。

 

 

恋愛関係にも依存関係にもないけど、互恵関係にある小鳩常悟朗と小左内ゆきは、揃って船戸高校に入学した。
4月も半ばになり、小鳩と小左内が帰りに新しくできたクレープ屋による相談をしているとき、小鳩の小学校の同級生・堂島健吾から招集がかかる。
女子生徒のポシェットが盗まれたので、探すのを手伝って欲しいという。
5人で30分かけて探し回ったが、ポシェットは見つからなかった。
しかし、小鳩は持ち前の推理力を発揮して…

小市民として慎ましく暮らしたいと願う、小鳩常悟朗と小左内ゆきが活躍する「小市民シリーズ」の第1作です。
「古典部シリーズ」同様、日常のちょっとした謎を解き明かしていく作品になっています。

ただ、この2人には何か裏がありそう。
いや、「裏」と言うより「過去」と言った方が良いでしょうか。
何か大きなことをしでかした結果、小市民でありたいと願うようになったのではないかと感じました。

「古典部シリーズ」の折木奉太郎が、追い詰められてから一発逆転の閃きを見せるのに対し、小鳩は順序立てて推理していく感じ。
ハラハラドキドキさせられる「古典部シリーズ」と比べて、こちらの方が落ち着いて見ていられるかなぁ。

 

 

 

 

 

過去の「米澤穂信」記事

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村

 

coralの読書記録 - にほんブログ村

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました