赤川次郎『万有引力の殺意』

赤川次郎さんの『万有引力の殺意』を読みました。

 

 

学校で木から落ちて腕をケガした新名里美が、母・明美に連れられて団地の前まで帰ってきたところで、ドシンという音を聞いた。
角を曲がると、背広姿の男性が倒れており、脇には2つに割れた植木鉢が転がっていた。
どうやら男性は、架空の投資話を団地の住民らに持ちかけていた人物らしい。

『万有引力の殺意』とは、うまいタイトルをつけたなぁと、思わず感心してしまいました。
団地の上階から植木鉢を落としても、下を歩いている人間に直撃するとは限らない。
むしろ、失敗する可能性が高いように思える犯行方法ですが、そんな方法で人を殺害しようとするのは、どんな人なのか…

里美は小学5年生という設定ですが、それに対して母の明美や父の誠が見せる大人の世界との対比がうまいなぁと思いました。
小学5年生だと、大人の世界にも顔を覗かせることができる微妙な年頃。
そんな世界が上手く表現されていました。

 

 

 

 

 

 

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