ローツェ南壁、K2の冬季単独登攀を達成した奈良原和志は、ついに”21世紀の課題”とされるマカルー西壁に挑む。
しかし、和志たちの前には、またしてもフランスのアルピニスト、マルクによる妨害が…
さらに、ヒマラヤでのプロジェクトで隊長を務めてくれた磯村賢一に、死期が迫っていた。
笹本稜平さんの『希望の峰 マカルー西壁』を読みました。
あらすじ
ローツェ南壁、K2の冬季単独初登頂を成し遂げた奈良原和志は、次なる目標を”21世紀の課題”とされているマカルー西壁に据える。
しかし、ネパールは単独登攀を禁止する法律を施行させる。
さらに、和志を敵対視するフランス人アルピニストのマルクによる妨害工作が…
一方、ローツェ・シャールからローツェへの縦走をともに成し遂げ、その後のプロジェクトで隊長を務めてくれた磯村賢一には、死期が迫っていた。
感想
「ソロシリーズ」の第3弾にして、完結版です。
この作品から読むことはできますが、やはり『ソロ ローツェ南壁』、『K2 復活のソロ』と順に読むことをお勧めします。
序盤に以前の作品の概要が記載されてはいますが、この作品から読む人向けというよりも、以前の作品の内容を思い出してもらうためという意図が強いように思います。
今回奈良原和志が挑むことになるマカルー西壁は、現在も人類未到の壁です。
標高差が2,700mある壁は、8,000m以上の場所でも傾斜が90度を超えるという難所。
もし、人類が登頂するのであれば、和志のようにアルパインスタイルで登攀するしかないんだろうなぁと、素人ながら思えてしまいますが、はたして実現するクライマーが出てくるのか…
『ソロ ローツェ南壁』から敵対関係にあるマルク、『K2 復活のソロ』でライバル関係にあったアリエフが、この作品にも登場。
金の力にものを言わして妨害工作を働いてくるマルクと、世界トップクラスのクライマーのアリエフ。
この2人の存在で、ピリピリとした緊張感を感じながらの読書になりました。
最後は何パターンか思い浮かんでいたのですが、1番きれいな終わり方だったかな。
山岳小説にますますのめり込んでしまう1冊でした。
少々ヴォリュームがありますが、シリーズ3巻、機会がありましたらぜひ。




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