【読書】岡崎琢磨『さよなら僕らのスツールハウス』

岡崎琢磨 └ 岡崎琢磨

川縁の切り立った崖に、腰掛けるように建っているシェアハウス。
その〈スツールハウス〉では数多くの若者たちが青春時代を過ごした。
住人同士の友情や愛情、不気味な事件にその後の人生…
〈スツールハウス〉から飛び立っていった人たちの物語。

岡崎琢磨さんの『さよなら僕らのスツールハウス』を読みました。

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あらすじ

メッセージ・イン・ア・フォト

〈スツールハウス〉の初期メンバーの1人、新野あゆみが結婚することになった。
木田直之のもとに、あゆみと仲が良かった恵里佳から披露宴で流すムービーで使うためのお祝いメッセージを持った写真を送って欲しいと電話が入る。
恵里佳が〈スツールハウス〉を退去したあと、木田はあゆみと付き合っていたことがあった。

感想

『メッセージ・イン・ア・フォト』、『シャワールームの亡霊』、『陰の花』まではミステリの要素が入っていて、一緒に謎解きをしながら読んでいたのですが、『感傷用』で雰囲気が一転。
確かにミステリの要素はあるものの、人の心の奥の方を描く作品に。
思わぬギヤチェンジにすっかりやられてしまいました。

地方ではあまりシェアハウスというものを見聞きしないのですが、居住費が高い都市部では一般的なものなのでしょうか?
小説として読むには面白そうですが、ちょっぴり人見知りの私が住むには向いていないかも。
でも、そのちょっぴり密な関係が、何物にも代えがたい経験になるのでしょうね。

心を打つ仕上がりになっていますので、機会がありましたらぜひ!

収録作品

『メッセージ・イン・ア・フォト』のほか、『シャワールームの亡霊』、『陰の花』、『感傷用』、『さよなら私のスツールハウス』が収められています。

シャワールームの亡霊

〈スツールハウス〉の誰もいないはずのシャワールームから、シャワーの音が!
シャワーの音が止むと同時に脱衣場の鍵が解錠されるが、シャワールームはもぬけの殻だった。

陰の花

生花店に勤める白石元貴は、〈スツールハウス〉で一緒だった野々村陽花から、1晩しか咲かない月下美人を2日以上咲かすことは可能か?と訊かれる。
陽花の夫が月下美人を浮気のアリバイ作りに利用した可能性があるのだという。

感傷用

かつて”スツールハウスの主”と呼ばれた鶴屋素子が、文学新人賞を獲った。
〈スツールハウス〉で素子に可愛がってもらい、出版社で働く梨歩は、素子と再会したいと望むが、素子から拒まれてしまう。

さよなら私のスツールハウス

著名な文学賞も手にした素子はスランプに陥っていた。
スランプを打開するために、〈スツールハウス〉にふたたび転居しようと思い、仲間を誘うが、家庭環境などを理由に断られてしまう。

コメント

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