【読書】赤川次郎『三世代探偵団 愛と哀しみへの逃走』

赤川次郎 三世代探偵団シリーズ ├ 赤川次郎

生きていれば……
夕刻の宝石店に強盗が入った。
犯人の1人、小堀克久は脅すために持っていた拳銃を発砲してしまい、警備員を殺害してしまう。
なんとかその場から逃げることに成功した克久に、今度は暗殺の仕事の依頼が入る。
克久と一緒に暮らしていた木田マリエは、警察に追われる克久と遭遇し、一緒に逃走することになってしまう。

赤川次郎さんの『三世代探偵団 愛と哀しみへの逃走』を読みました。

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あらすじ

宝石店で強盗殺人事件が発生した。
刑事の村上は、犯人の1人が画家の息子であることを突き止め、知人である画家・天本幸代に情報を求める。
また、幸代の孫である有里は、事件発生時に偶然近くにいたことを理由に、恋人である村上の捜査に首を突っ込む。

感想

「三世代探偵団シリーズ」の第5弾です。

日本を代表する画家である天本幸代、その娘の文乃、さらにその娘の有里の3人が主人公なのですが、シリーズが進むにつれ、幸代と有里の存在感が大きくなる一方、文乃はいつも小言を言っているおばさんみたいな立ち位置に…
ちゃんと文乃にも見せ場が用意されているのですが、存在感が薄いよなぁと思わずにはいられません。

今回の作品は、1つのボタンの掛け違い、1つの不運から、負のスパイラルに陥ってしまうストーリ。
赤川次郎さんとしては、新型コロナウイルスのパンデミックやロシアによるウクライナ侵攻のニュースを見て人ひとりの命が軽くなっていると思われたそうで、作中で亡くなる人の数を減らしたそうですが、それでも十分に…

とはいえ、最後の方にあった台詞、「生きていれば……」という言葉がずしりと響く作品になっていました。

コメント

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