【読書】馳星周『蒼き山嶺』

著者ハ行 ▼著者 ハ行

長野県警山岳遭難救助隊を辞め、山岳ガイドになった得丸志郎が残雪期の北アルプスで出会ったのは、大学の山岳部時代の旧友・池谷博史だった。
池谷は大学を卒業すると山を止め、警視庁公安部で勤務をしていた。
その池谷が、なぜか公安に追われることに。得丸は池谷をサポートし、日本海を目指すことになる。

馳星周さんの『蒼き山嶺』を読みました。

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あらすじ

大学山岳部の三羽烏と呼ばれた若林純一、得丸志郎、池谷博史の3人は、大学卒業後それぞれの道に進んだ。
若林は8000m峰14座の無酸素登頂をライフワークとしていたが、8座めのK2登頂後に雪崩に遭い遭難した。
得丸は長野県警山岳遭難救助隊に入ったが、交番勤務を打診されたのを機に警察を辞め、山岳ガイドになっていた。
池谷は山を止め、警視庁公安部で勤務していた。
その得丸と池谷は、残雪期の北アルプスで偶然再会するが、池谷は公安に追われ、日本海へ逃れる途中だった。

感想

ケガの影響で、山に登りたいと思いつつ、他人に迷惑をかけてしまうことになるので山に登れない私ですが、そのためなのか、山岳ミステリは大好物。

ブロガーさんのレビューを見て読みたい!と思った作品なのですが、その直感がズバリと的中し、読み始めか一気に引き込まれてしまいました。

途中、少し安っぽいアクションシーンが混じったのは残念でしたが、あとになって考えると、見せ場を作りたかったのではなく、別の目的があったことに気づきました。

ラストは、あんな終わり方やこんな終わり方など、悲劇的な終わり方をいくつか想像していたのですが、スパンッと良い意味で裏切ってくれました。
想像力をかき立てられる良い終わり方かも。
文庫版の解説を書かれた香山二三郎さんが書かれていたように、続編を熱望したいところですが、あえてわからないままの方が良いのかも…

登山用語も出てきますが、読んでいるうちにどういったものかわかるものばかりで、登山に詳しくない私でも十分着いて行くことができました。

機会がありましたら是非!!

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