保守系出版社〈改新社〉の社屋が放火に遭い、〈急進革マル派〉を名乗る組織が犯行声明を出した。
警視庁公安一課の淡海は、元刑事で刑事技能指導者かつ小説家の毒島真理と行動を共にすることになる。
毒島の舌には毒があるが、刑事としては優秀。
あっという間に容疑者を絞り込み、犯人を挙げてみせるが、〈急進革マル派〉の一員ではなかった。
中山七里さんの『作家刑事毒島の嘲笑』を読みました。
あらすじ
保守系出版社の社屋が放火に遭い、〈急進革マル派〉を名乗る組織が犯行声明を出した。
警視庁公安一課の淡海奨務は元刑事で刑事技能指導者かつ小説家の毒島真理と捜査を行うことになる。
人間的に問題がある毒島だが、捜査能力は一流。
あっという間に容疑者を挙げてしまうが、〈急進革マル派〉のメンバーではなかった。
〈急進革マル派〉はどのような組織で、何を目的としているのか?
感想
「毒島シリーズ」の第3弾です。
1作目の『作家刑事毒島』は、警視庁捜査一課の麻生班の犬養刑事とコンビを組む高千穂刑事が毒島とコンビを組むことになり、2作目の『毒島刑事最後の事件』では、毒島が犬養のトレーナーだったときを。
そして、今回は高千穂の同期である淡海が毒島とコンビを組むことになってしまいます。
名前のとおり、あらゆるところに毒を持つ毒島ですが、個人的には好きなキャラクター。
ここまで極端ではないけど、私もちょっと似たところがあるのかも…
5つの事件を追いながら、〈急進革マル派〉の影を追っていくことになるのですが、ついつい話に引き込まれてしまい、〈急進革マル派〉の存在が頭の中から抜けてしまっていました。
最後の10ページくらいで思い出して、いけない、いけないと…
ここはどんでん返しの帝王と異名を持つ中山七里さんのことだから…と、〈急進革マル派〉の正体がわかってしまったのですが、ひねくれた考え方をすると、犯人が見えてきてしまうのもなぁと思ったり…
今のところ、このシリーズは第4作の『作家刑事毒島の暴言』まで出ているので、近いうちに読みたいと思います。
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