宮部みゆき『理由』

宮部みゆきさんの『理由』を読みました。

 

 

ヴァンダール千住北ニューシティのウエストタワー20階、2025室で男女3名が殺害され、1名が地上へ墜落する事件が発生したが、死亡した4人は、この部屋に住んでいないはずの人間だった。
誰が何のために殺人を犯したのか?
奇妙で複雑に見える事件を、関係者の視点から解き明かす。

膨大な量の取材をもとに、非常に整理されたレポート――風の作品になっています。
私にとって、これが初めての宮部みゆきさんの作品だったのですが、こういう作品だけに、私の好みに合った作家さんなのかどうかの判断はつかず…
そう言えば、最初に読んだ東野圭吾さんの作品が『名探偵の掟』で、これまた頭を悩ませたのを思い出しました。

文庫で777ページと、なかなか分量のある作品なのですが、「この先、面白くなるのかなぁ?」と思いながら読んでいました。
しかし、半分を超えたあたりから、だんだんと面白くなってきて、宮部みゆきさんの作品をもう1冊読んでみようかなと思うように。

作品は、ランダムに渡されたジグソーパズルのピースを配置していくような感じ。
最初はバラバラの場所にピースを置くだけなのですが、読み進めていってピースとピースが繋がるようになってくると、「おー」という小さな感動が。
最後のピースがはまる頃には全体像が見えているので、結末が見えて大きな感動を受けるということはありませんが、「地味に面白い」作品だと思いました。

 

 

 

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