三上延さんの『ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~』を読みました。
戸塚に店を構える古書店・虚貝堂の3代目・杉尾康明が癌で他界した。
康明は約1000冊の蔵書を所有していたが、康明の父で虚貝堂の店主・正臣は、その蔵書を古書即売会で売りさばいてしまうと言う。
康明の元妻・樋口佳穂は、ビブリア古書堂の篠川栞子に、義父が康明の蔵書を売るのを止めて欲しいと依頼する。
その古書即売会には、康明の息子・樋口恭一郎が手伝いとして参加し、ビブリア古書堂の娘・篠川扉子も参加していた。
古書にまつわる秘密から、現代の問題を解決していくという、このシリーズですが、今回はちょっとスケールが小さかったかな?と、思いました。
1番大きな謎についても、謎解きを読んでもいまいちピンときません。
そもそも、佳穂が義父が康明の蔵書を売るのを止める必要があったの?というところに行き着いてしまいます。
また、クライマックスのシーンは、距離感がつかめず、何度も読み直してしまいました。
このシリーズは好きで、すべて読んでいるのですが、正直今回は消化不良だったかなぁ。
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