「優彩さんと私は、ずいぶんと前に面識があるんですが、覚えてないですよね?」
父が亡くなり、美大へ進学する夢を諦めた優彩は画材店に就職したが、時代の流れで閉店することになり、優彩は無職になってしまう。
そんなとき、梅村トラベルという旅行会社から、アートの旅への招待状が届く。
その旅のアテンダントが志比桐子だった。
一色さゆりさんの『ユリイカの宝箱 アートの島と秘密の鍵』を読みました。
あらすじ
父が亡くなったため、美大への進学を諦めた優彩は、画材店に就職した。
しかし、時代の流れで7年勤めた画材店が閉店。
気落ちしていたところに、〈梅村トラベル〉からアートの旅への招待状が届く。
アテンドをしてくれた志比桐子は、優彩が小学生の頃に面識があったと言う。
感想
「アートシリーズ」の1作目です。
シリーズ作品と知らずに、先に2作目の『モネの宝箱 あの日の睡蓮を探して』を先に読んでしまったのですが、大きな問題はありませんでした。
『モネの宝箱――』は、モネの『睡蓮』にどっぷりとつかった作品でしたが、この作品にもモネの『睡蓮』が何度か登場。
一色さゆりさんが『睡蓮』を好きなのか、それともこのシリーズを『睡蓮』と関連付けながら書きたいのか…
そう言えば、京都市立京セラ美術館で、2025年3月7日~6月8日の期間、『モネ 睡蓮のとき』という展覧会が開催されているんでしたよね。
気づくと、会期があと1ヶ月。見に行かねば。
『モネの宝箱』は、ちょっとわかりにくいところがあって、何度か前のページに戻ったのですが、今回はスムーズに読むことができました。
その分、こちらの方が面白く感じたかな。
逆の順番で読んでおきながらですが、どうやらこのシリーズはまだ続きそう。
昨年、そして今年の1月に発売されていますので、年1回のペースで新刊が出るのかな?と、楽しみにしています。
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