【読書】近藤史恵『風待荘へようこそ』

近藤史恵 └ 近藤史恵

突然夫に離婚を切り出され、娘の親権も取られて1人になってしまった保泉眞夏は、SNSで知り合った女性に誘われ、京都にあるゲストハウス『風待荘』の管理の手伝いをすることになる。
独身時代にホテルで勤務していたことがあり、隣のシェアハウス内に住居も用意されるというこの誘いは、眞夏にぴったりの条件だった。

近藤史恵さんの『風待荘へようこそ』を読みました。

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あらすじ

離婚し、娘の親権も取られてしまった保泉眞夏は、魂が抜けてしまったような生活を送っていた。
そんな時、SNSで知り合った女性から、京都にあるゲストハウスの管理の手伝いをして欲しいと誘われた。
そこは、主に海外からの旅行客が宿泊するゲストハウスだったが、隣りにあるシェアハウス内に住めるというのは、眞夏にとって魅力的な誘いだった。
さっそく荷物をまとめて京都へ向かった眞夏は、「保泉さんの奥さん」や「娘のお母さん」という肩書きではなく、”眞夏”として充実した日々を送ることになる。

感想

やさしさに包まれた作品でした。
小路幸也さんの作品みたいと言えば、わかる人にはわかるでしょうか(当たり前か)…
でも、出てくる食べものがとっても美味しそうだったり、話の展開の仕方はやっぱり近藤史恵さん。

人生、楽しいときもあれば、辛いことや苦しいこともあります。
それらも含めて楽しんだもの勝ちと思っていますが、これまではそう考えられるのは自分次第と思っていました。しかし、そうではなく、周りの人に恵まれているかどうかということも重要なファクターなんだなって感じました。

個人的には、眞夏がまだ見たことのない京都の春を、「きっと、京都の春はとてもきれいだよ」と言うシーンが好きでした。
景色そのものも重要なんだけど、その時の自分の心情というのも重要なんだろうなって。
美しいものを美しいと思える心を忘れたくないですね。

心温まる物語。機会がありましたらぜひ。

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