【読書】中山七里『死にゆく者の祈り』

中山七里 └ 中山七里

タイムリミットは死刑執行まで。

拘置所の集団教戒に訪れた僧侶・顕真が見たのは、25年前に自らの命を助けてくれた関根要一の姿だった。
関根は5年前に見知らぬカップルを殺害。第1審の判決を受け入れ、最期の日を待つ死刑囚となっていた。
顕真は関根が殺人を犯したことが信じられず、自ら再捜査をはじめる。

中山七里さんの『死にゆく者の祈り』を読みました。

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あらすじ

刑務所や拘置所で宗教者が囚人に宗教の教えを諭す監獄教誨。
その教誨を行う僧侶の顕真が集団教誨で訪れた拘置所で見たのは、学生時代に山岳部で同じ釜の飯を食べた関根要一の姿だった。
関根は、見知らぬカップルに風貌を侮辱されたのに怒り、2人をナイフで殺害した罪で死刑判決を受けていた。
25年前に雪山で自らの命を救ってくれた関根がそのような犯罪を犯すはずがないと考えた顕真は、関根の取り調べで記録をとった文屋刑事を巻き込んで、事件の洗い直しをはじめる。

感想

タイムリミットは死刑執行まで。
いつやって来るかわからないその日ですが、容疑を全面的に認め、一審の判決を控訴しなかった関根は、刑執行命令書に法務大臣が比較的死署名しやすい死刑囚。
その取り返しのつかないタイムリミットが、読んでいる側をハラハラさせてくれます。
そして、大方の予想どおり、そのタイムリミットがやって来るわけですが、どうやって窮地を脱するのか?
きっと、映像化しても面白い作品になっていると思います。

真犯人とその動機については、私の予想どおり。
やっぱりね。と思いつつ、最後のヒリヒリするような展開のせいで、そんなことは頭の中から飛んで行ってしまってました。

究極のスリルを味わいたい方はぜひ。

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