綾辻行人さんの『奇面館の殺人』を読みました。
現在発売されている綾辻行人さんの「館シリーズ」では最新の作品になります。ここまで9作。前回読んだ『びっくり館の殺人』を除くとかなりのボリュームがあるので、達成感があります。
その点で言うと、この作品は軽めだったかな。
物語は、「ある雪に閉ざされた洋館で…」というミステリの王道パターン。そして、館の主人と6人の客たちは鍵付きの仮面を被らされ…と来れば、首を切断された死体が登場。これもお約束です。
こんなミステリーの王道パターンをどう料理していくのか…
結論を言ってしまうと、かなり苦しいです。エピローグで自ら語っているように、アンフェアの要素も含んでいますし、各登場人物を仮面の名前で呼び合っているため、どれが誰なのかよくわかりません。動機などに関してもよくわからなかったので、犯人がわかってからは半分読み飛ばしてしまっていました…
それにしても… この本を読み始めた日に家に帰ると、なぜかダイニングの私の席に紙のお面が置いてあって…
このシリーズを私に勧めてくれた妻にその話をしたら大ウケしていました。
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