今回の仕事の場はルーブル美術館!
大英博物館でコンサバター(修復士)として一緒に働いたことがきっかけで、独立後も仕事上のパートナーとなったスギモトと糸川晴香。
しばらく姿を見せなかったスギモトから届いた手紙で呼び出された先はフランスのルーブル美術館。
舞台をイギリスからフランス・パリのルーブル美術館に移して、「コンサバターシリーズ」の第4弾が幕を開ける。
一色さゆりさんの『ルーヴル美術館の天才修復士 コンサバターⅣ』を読みました。
あらすじ
紙を素材とした美術品を専門とするコンサバター(修復士)の糸川晴香のもとに、1ヶ月前から姿を消していたケント・スギモトから、絵はがきと航空券が入った封筒が届いた。
スギモトの行き先は、ルーヴル美術館。
そこで、『サモトラケのニケ』の修復作業に当たっていた。
スギモトは、『サモトラケのニケ』のドレープから見つかった指輪の持ち主を探し始める。
感想
「コンサバターシリーズ」の第4弾です。
今回の舞台は、大英博物館でも、大英博物館があるイギリスでもなく、フランスのルーヴル美術館!
でも、スギモトが修復を手伝っていたのは、『ミロのヴィーナス』でもなく、レオナルド・ダ・ビンチの『モナ・リザ』でもなく、『サモトラケのニケ』と、少し知名度の下がる女神像(まあ、『サモトラケのニケ』も充分有名ですが…)。
なぜそこに、紙素材を専門とする晴香を呼び寄せたのかという疑問がわいてくるのですが、そこは徐々にわかってくることになります。
最後に出てきた、ショパンの肖像画に関する秘密、これは本当のことなのでしょうか?
私はこのあたりはまったく詳しくないのでよくわからないのですが、事実だとしたら凄い話だし、事実でないとしたら、それはそれでリアリティのある凄いお話だなぁと。
次作のタイトルを見ると、ついにダ・ヴィンチが出てくる様子。
今から楽しみで仕方ありません。
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