小学3年生だった万佑子が失踪した。
いくつかの手がかりが残されていたが、どれも万佑子の居所には繋がらず、捜索は難航する。
2年後、万佑子は神社の鳥居の下で衰弱して倒れていたところを保護されたが、2歳年下で、当時小学1年生だった妹の結衣子は、万佑子を名乗る少女が本当に姉なのか自信が持てない。
大学生になっても違和感を抱き続ける結衣子。万佑子は本当に自分の姉なのだろうか?
湊かなえさんの『豆の上で眠る』を読みました。
あらすじ
安西結衣子が小学1年生の時、2歳年上の姉・万佑子が失踪した。
近所のスーパーに落ちていた帽子、万祐子が乗っていた白い乗用車…
手がかりはあったものの、捜索は暗礁に乗り上げた。
2年後、万祐子は神社の鳥居の下で衰弱して倒れているところを保護された。
しかし結衣子は、保護されたのが本当の姉・万祐子なのかどうか、疑いの目を向ける。
感想
あらすじをどこまで書くべきか悩んだのですが、文庫の裏表紙に載っているあらすじとだいたい同じ範囲だったので、これで良かったんだなと一安心しています。
あらすじだけ読むと、どこかで読んだことがありそうな話。
でも、失踪期間が2年というのには驚き。
いくら子供とはいえ、2年前に失踪した子供かどうかはさすがにわかりそう。
そのあたり、自分の子供だと信じたい親の思いをうまく絡めているなと感じました。
1転2転するラストは読む価値あり。
思いがけない話の展開なのですが、容易について行くことができて、置いてけぼりにされることはありません。
機会があれば是非!
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