内田康夫さんの『志摩半島殺人事件』を読みました。
志摩で運行されているフェリーが、真珠の養殖筏に死体が引っかかっているのを発見した。死んでいたのは暴力団から作家へと転身した袴田啓二郎だった。
同じ日、浅見は海女の取材のために志摩を訪れ、海女の訓練を受けている美少女・岩崎夏海を取材する。
浅見が書いた記事が掲載された一週間後、夏海を取材した記者・野村恒雄の死体がパールロードの崖下で発見される。
『鞆の浦殺人事件』につづき、海を舞台とした作品になっています。
志摩といえば、アワビにサザエ、真珠の養殖といったイメージなのですが、どこかもの悲しい空気が漂っているのも『鞆の浦殺人事件』と同じです。
現在と20年前の事件が絡み合って発生した事件ですが、結局誰が悪者だったのだろう?と思えてしまう内容です。
ちなみに、私は浅見光彦シリーズの中で、犯人の処遇を犯人自身に任せてしまう点だけが好きになれないのですが、この作品に関してのみ言うと、そういった方法を取るほか、道はないのかなぁと思ってしまいました。
過去の「内田康夫」記事
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