内田康夫『沃野の伝説』

内田康夫さんの『沃野の伝説』を読みました。

「あれはどうなってしまったのかしら?」浅見家の夕餉のテーブルで母・雪江が呟いたのが事件の始まりだった。米穀配給のために各世帯に配布されていた「米穀通帳」なるものがいつの間にか使用されなくなっているというのだ。消えてしまった米穀通帳の行方についての雪江のこだわりは強く、食料卸協同組合の坂本義人に問い合わせる。しかし、その数日後、その坂本の遺体が京浜島の海岸に打ち上げられた。雪江に事件の捜査を命じられた浅見は喜び勇んで警察署に乗り込むが、すでに容疑者は絞り込まれていた。
帰宅した浅見を待ち受けていたのは米屋から届いたばかりの米に混じっていたコクゾウムシだった。やがて事件はヤミ米事件へと繋がっていって…

ヤミ米問題という、内田康夫さんが苦手だと言っておられる政治事件を取り上げているせいか、全体的にテンポが悪いように感じました。ヤミ米について同じような話を繰り返すだけで、堂々回りをしているのではないかと思うくらい捜査が進展しないように感じられます。
そして、じわじわと外堀が埋められると一気に事件が動きだし、ここからは一気に結末まで駆け抜けます。

“信濃のコロンボ”こと竹村岩男警部との共演作となっている。竹村との共演は『軽井沢殺人事件』以来二作目でですが、『軽井沢殺人事件』では浅見と竹村の推理勝負には至らず、もどかしい思いをしましたが、この作品では竹村と浅見の推理対決が見られて面白かったです。

 

 

 

 

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