三上延さんの『ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~』を読みました。
前作『ビブリア古書堂の事件手帳 ~扉子と不思議な客人たち~』では6歳だった扉子が、早くも高校生になっています。
また、それに合わせるように、時間も未来へとタイムスリップ。なんだか不思議な感じがします。
とはいえ、今回扱う事件は、扉子が生まれた年と、小学校高学年の時のものです。
いつものように、扉子の父、大輔のモノローグの形で事件について書き進められていきますが、ここでちょっと変化が。
栞子さんの推理力に陰りが見えてきた気がします。
その一方で、扉子が栞子から受け継いだ血の片鱗を見せ始めます。
これは世代交代が起きようとしているのでしょうか?
『ビブリア古書堂の事件手帳7 ~栞子さんと果てない舞台』では、栞子さんが母の智恵子に競り勝ちましたが、これと同じような世代交代が起きようとしているのかも…
扉子が祖母智恵子や栞子の才能を受け継ぐとしたら…
このシリーズは永遠に終わりませんな(笑)
過去の「三上延」記事
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