東野圭吾さんの『パラレルワールド・ラブストーリー』を読みました。
あらすじ
バイテック社でリアリティ工学の研究を行う敦賀崇史は、大学院生の頃、毎週山手線の中から、併走する京浜東北線に乗る女性を見ていた。
その電車を最後に利用する日、崇史は思いきって京浜東北線に乗車してみたが、毎週見ていた女性は乗っていなかった。
感想
ある日、崇史は中学からの親友の三輪智彦から女性を紹介される。
その女性こそ、大学院生の頃山手線から見ていた津田麻由子だった。
麻由子が智彦の恋人である世界、麻由子が崇史の恋人である世界が、徐々に入り混じる。
プロローグがとっても好き。
映画『君の名は。』のワンシーンを思い出してしまいました。
活字を読むだけなのに、頭の中でとても美しい世界が展開されました。
ストーリーの方は、真ん中ちょっと手前で、「この作品の1番大きな謎が解けた!」と思ったのですが、間もなくそれが明かされることに…
自分は天才だと思ったんだけどなぁ。
いつも思うことなのですが、東野圭吾さんは「におわせるのが上手い」作家だと思います。
最後は気をつけて読まないと、ちょっと置いていかれそうになりますが、全体として良い話だったと思います。
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