公正取引委員会の本局から九州事務局に赴任した白熊楓は、調査に苦心していた呉服業界のカルテルについて、ようやく尻尾を捕まえることに成功する。
しかし、呉服店主人の殺人事件に発展してしまい…
新川帆立さんの『競争の番人 内偵の王子』を読みました。
あらすじ
公正取引委員会の本局から九州事務所に赴任した白熊楓は、上司のパワハラに耐えながら、呉服業界のカルテルについて調査を行っていた。
なかなか地元呉服店の協力を得られないでいたとき、〈梶原呉服〉に、「調整に戻れ。戻らないなら殺す」と書かれた脅迫状が届いているのを目にした。
しかし、同じ係長の常磐と共に再度〈梶原呉服〉を訪ねると、店主が銃殺されてしまっていた。
感想
『競争の番人』の続編です。
相変わらず難しい…
というか、知識を持ち合わせていない公正取引委員会の話なので、捜査のやり方だとかテンポだとかがなかなか掴めません。
詳しく説明してくださっているのですが、最近新しいことを纏めて頭の中に叩き込むということをしていないので、なかなか頭の中に入ってこなかったり…
それでも、『競争の番人』よりも頭の中に入ってきやすかったのは、少しは成長したからかなぁ?
それとも、扱う事件がわかりやすかったからでしょうか。
サブタイトルになっている「内偵の王子」こと常磐恭太郎。
はじめは典型的なワンマンプレイヤー?と思いましたが、方向は常に組織の方を向いている様子。
白熊との距離も近づいてきて…
終わり方を見ると、まだまだこのシリーズが続きそうな気もするのですが、どうなんでしょうね?
続編を楽しみに待ちたいと思います。
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